《のだめカンタービレ》

のだめカンタービレの音符てんとう虫

こんばんは、音楽雑貨専門店♪プレリュードの店長にしてアマチュアファゴット吹きの藤岡です。
ここのところ、のだめカンタービレのドラマ再放送や特番放映、アニメなどが立て続けにテレビを賑わしているようですが、ついに今日から劇場版《最終楽章》が公開されましたね。店長は殆どテレビを見ない生活をしているので、ドラマ版やアニメ版はみたことがないのですが、二ノ宮知子さんの原作はしっかり読んでいます。
通例ですと、この手の音楽もののドラマや漫画を見るたびに、「こんなこと、あり得ないし!」という考証不足を見付けては、一気に興ざめしてしまうことが多く、それが話の本筋に無関係な”重箱の隅”的なことであっても、見続ける気がしなくなってしまうのです。でもその点、のだめは違うようです。
原作を読み進めると、二ノ宮さんが非常に熱心に研究され、音楽を聞き込まれて創作されているのがびしばし伝わってきますし、そういった安心感の中で話の展開が素晴らしく面白いのです。身につまされることも多々あります。
そんな原作から派生したドラマと映画ですが、今回はウィーン楽友協会ホール(ムジーク フェラインザール)での撮影シーンもあるとかで、興味は尽きないところです。(よく撮影許可がおりましたよね・・・さらにオケを据えて俳優が指揮をするというのですから・・・感心してしまいます)
プレリュードでも、この映画に因んだオフィシャルグッズの取扱を始めました。
おなじみのケンバンバッグがウール素材でリニューアルされましたし、その他にポーチブックカバーなど全6種類。のだめグッズとしての話題性もありますが、それぞれがピアノモチーフなだけでなく”モノ”としても使いやすく上質な仕上げなので、全ての方にお奨めできる逸品(映画が終わっても、長くご愛用いただける品物!)なので、ぜひ、ご高覧下さい。

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原作の《のだめカンタービレ》がとっても面白いので、個人的にぜひお薦めしたい店長なのですが、ファゴット吹きとして一点だけ面白くない(!)ところがあります。
本作中にバソンというフランス式のファゴットが出てきまして、実際古いスタイルを色濃く残した繊細な音色の楽器なのですが、(ドイツ式)ファゴットにシェアを奪われている、というような内容の箇所があるのです。実際、私もバソン吹きには一度しか在ったことが無いし、バソン吹きの人口が減ってきているのは事実だと思うのですが・・・

一般の方々に、『ファゴットとは、バソンを滅ぼそうとしている悪魔の楽器なのだ!』なんて、思われたりしないかしら・・・というのが面白くないというか、心配事なのです。ファゴットもバソンもそれぞれの持ち味があるし、バソンの音色に憧れてファゴットから転向される方もいるし、ファゴットだって元々とても演奏人口の少ない楽器なので・・・もしのだめ愛読者の中で、ファゴット悪魔説で誤解されている方がいらっしゃいましたら、ポールのバソンともども、これからはぜひファゴットも愛してくださいね。