ヴィオラの取材

ハ音記号漆グラス

 こんにちは、音楽雑貨店プレリュードの藤岡です。今日も横浜は暑いですが、みなさまお元気にお過ごしですか?
みなさん、ヴィオラってご存じですか?
きっと名称をご存じの方は多くても、明確に判る方は少なかったりします。
 四種類の弦楽器(音の高い方から順に、ヴァイオリンヴィオラチェロコントラバス)については、音楽の授業で必ず習っているはずなのですが・・・教科書の小さな写真だと、どうしてもヴィオラとヴァイオリンとの区別が付かなくて困ってしまった経験のある、あの楽器です。そういえばオーボエクラリネットも教科書の絵では区別が付きにくい楽器だったですね。私が吹いているファゴットは、形では他の楽器に絶対間違われませんが・・・それ以前にそもそも名前自体が知られていない!という弱点があるのですが・・・話がそれました。
 私の知る限りヴィオラ奏者の方々は、気さくで人のよい穏やかな感じの方が多いです。また博学だったり、アカデミックなユーモアがあったりと、独特の雰囲気があります。そんな方々が奏でるヴィオラは、その豊かな響きや支えとしての役割から、オーケストラに不可欠な存在なのです。しかし、弦楽器を見るや『ヴァイオリンだ!』(おやおや、それはチェロだよ〜)と言ってしまう一般の方が多いため、ヴィオラとして意識されることが少ないように感じます。
 それゆえか、ヴィオラ奏者の方から、『ヴィオラグッズって無いの?』とか『ヴァイオリンより大きいからヴィオラってのは駄目なの。それだけ見てヴィオラってわかるやつ。』など、リクエストを戴いていました。もちろん当社も設立以前からヴィオラグッズに関してスタディしてきたのですが、少し開発視点を変えようかと間近での実器取材敢行を決意しました。
 そこで昨日、弦楽合奏団であるVSO(ヴィーナス・ストリング・オーケストラ)さんのヴィオラの方々に愛用の楽器を見せて戴きました。
 見た感じヴァイオリンとは違って見えるのですが、どこがどう違うのかというと、なかなか一言では表せません。また指板の長さはほぼ一緒ですが、個体差が大きいのです。『これはわりと典型的なヴィオラの形』とか『海外のはもっと大きい』とか・・・ヴィオラ独特の豊かな響きを得るために胴を大きくしたい!だけれども大きすぎると演奏できなくなってしまう(下あごから左手の前までのスペースに収まらなければいけませんから・・・)ので、その葛藤の中でいろいろなタイプが存在するのです。
 今回の取材結果を活かして、見た目にヴィオラに見えて、またヴィオラ奏者の心意気まで織り込めるようなアイテムの開発に注力したいと思います。こうご期待です。
 VSOのヴィオラ奏者のみなさま、どうもありがとうございました。