なつやすみ親子コンサート

イルカに乗った少年はいませんでした

こんばんは、毎日 夏っぽい天気が続きますが、お元気にお過ごしでしょうか。
夕涼みしながら毎晩冷や奴を食べるのが楽しみな、音楽雑貨店プレリュード 店長の藤岡です。
 
昨日は、地元の公会堂まで、オーケストラの親子コンサートを聴きに行って参りました。
主宰者の港北区民交響楽団さんは、店長ことワタクシが20年近く前に(4th ファゴットとして)お世話になっていたオーケストラで、当時は定期的なファミリーコンサートがなかったのですが、最近は毎年夏に開催していて今年はなんと11回目。入れ替え制の1日2回公演という大人気のイベントになっていました。
 
親子コンサート(あるいはファミリーコンサート)というと、普段クラシックに縁遠いチビっ子たちをはじめ、老若男女の方々にもお楽しみいただけるように趣向を凝らすわけですが、数々の名曲を比較検討して構成を決めていくよりも、テキトーにそのとき流行っているポップスをやってみたりした方が、単純なオーケストレーションで演奏もお手軽な上に、得てしてお客様ウケも良かったりしてラクチンだったりします。
でも、そればっかりだと、「オーケストラの演奏」である必然性がなくなってしまうので、せっかくファミリーコンサートに行っても、オーケストラがどんなものなのかを「見ることはできた」けれども、どんなものなのか「聴くことはできなかった」という、悲しい結末にもなりかねません。だからファミリーコンサートって、案外バランスが難しい企画だと思います・・・
 
そんな中で、昨日のコンサートでは、この辺のこだわりがとっても感じられ、ポップスを使わずに、動物をモチーフにしたクラシックを幾つか演奏して動物当てクイズをしてみたり、情景をイメージさせる標題音楽を聞かせてみたりと、凄く工夫されていて、指揮の田部井剛さん、司会の秋山雅子さん、そして企画と演奏をされた団員の方々の熱意の結晶だと思いました。

休憩無し1時間超の演奏の間、泣いたりわめいたりする子供もなく、素敵なファミリーコンサートでした。聞いていたお子さん方が、大きくなったらクラシックに興味を持つようになって、楽器を演奏したり、定期演奏会に聴きに来てくれるようになるといいですね。(プレリュードのお客さんになってくれると更に嬉しいです!)
 
そういえば、ポップスも一曲ありました。みんなで奏でるマンボNo.5!
団員さんのお手製打楽器を子供たち全員にプレゼント、心と手間が尽くされた企画でした。ありがとうございました。