第九とロボット

音楽雑貨店プレリュード店長の藤岡です。

京都在住のお客様から、『プレリュードのブログはいったいいつ更新されるの?』とお叱りを戴いてしまいました。
そう、また20日ばっかり業務日誌をサボってしまったのです。いやはや、申し訳ありません。いや、でもお陰様で秋からクリスマスに掛けてのご注文が多くって、バタバタつづきだったのです。でもメールマガジンはようやく12月号を発行して、第九特集なんかも組んでみました。この季節、よく第九を耳にしますよね。せっかくなので、いろいろな演奏を聴き比べて楽しんでみたいです。

そういえば先日、トヨタ開発したロボットヴァイオリンを弾いているニュースを見ました。
今までは管楽器だけで弦楽器を弾くロボットがなかったとか・・・取材されていた関係者(社長?)は、ついにここまできたかと感慨ひとしおの様子でした。
音程確かだし、習いたてのこどもよりうまいし、あれだけのモノを作るのは大変だったろうと開発に携わった方々へ敬意を感じ、技術屋の端くれとして機械・機構への興味も尽きないのですが、でも一方で、やっぱり人間(演奏者)って凄いんだなぁー、っていう気持ちも強くなりましたね。だって、ロボットの演奏には魂がなかったですから。
魂を表現する『手段』として技巧があるわけですが、技巧だけでは音楽の『目的』は果たせない、そして音楽に心を入れられるのはやはり人間性なんだなって改めて思ったのです。たぶんロボット達の演奏は、どの演奏を聴き比べても同じです。

昔、初めてカメラが開発されようとしていた当時に、画家達は写真に駆逐され仕事を失うのではないかと恐れたそうですが、実際写真が出来上がってみると、絵画だからこその良さって言うものがクロースアップされるようになってきたそうです。
ロボット音楽のトピックは、それに似ている気がします。
音楽性=人間性なんだと思います。自分も人間性を精進せねば。
あ、もちろん練習もしないと大目玉食らってしまいますね・・・