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商業主義満点の記事広告・・・音楽って


音楽雑貨専門店プレリュード 店長の藤岡です。
大型台風の接近に、プレリュードでは念入りに店終いしました。なにしろかつての暴れ川・鶴見川が事務所兼倉庫の近くを流れているので、万一水が出てもなるべく商品が浸からないよう少し高い棚に移したりしていました。ここ30年くらいは目立って氾濫したことのない鶴見川ですが、私より何歳か上の人たちは、出水のため小学校からボートで帰宅してきたこともあったそうです。気象情報に注意しながら、考え得る限りの準備を講じておきたいものです。

こんな台風の日には、外に出ないで買い物できるネットショップがとっても便利なのですが、果たして台風の日は売れているのでしょうか?

「風が吹くと桶屋が儲かる」という笑い話がありますが、プレリュードの場合はダメだめです。台風の日はいつも、ご注文件数がめっきり減ります。明確な理由はわからないのですが、きっとお客さんがみんな、時々刻々と移り変わる気象情報や災害ニュースに注意を払っているらしく、ネットショップの方までまわってこないんだと思います。うーん、確かに私も気象情報ばかり検索していますから・・・わざわざこんな嵐の日に音楽雑貨を買わなくてもいいですよね。「大風が吹くとオケ屋は儲からない」ようです。これは選挙の開票日なども同じ傾向でした。

そんなこんなで、最新の台風情報探して某ポータルサイトを見ていたら、楽器の特集発見! 普通の方なら台風まっしぐらなんだと思いますが、店長は仕事柄どうしても音楽ネタだと我を忘れて見入ってしまいまして、そこにはこんな見出しがありました。


ひとつ弾ける楽器があれば
それだけで人生は豊かになる

一度覚えてしまえば、きっと一生付き合えるパートナーに。
お気に入りの楽器で好きな曲を演奏してみませんか?


これ書いたライターさん、実はあなた楽器やったこと無いんじゃない?・・・確かに、身近に楽器と音楽のある生活は心豊かだけど、そのためにはずいぶんな時間を費やして修業し続けなあかんのですよ・・・音楽を真面目にやってる人にちと失礼な物言いかと・・・このキャッチは、『気軽にその気にさせて楽器売りつけたらサヨウナラ』っていう商業主義満点にしか見えないなぁ、なあんて思ってしまいました。

楽器はもちろんのこと、音楽雑貨も、持つべき人が手にして初めて輝く品だと思っています。
誰彼構わず売りつけるのではなく、そのモノの真価を活かせる方に巡り会ってほしい。それがプレリュードの願いです。