立ち上がろう!

大治さんのトラックで青果物をお届け!

 
音楽雑貨店プレリュード 店長の藤岡です。
悪夢の日から丁度1ヶ月経ちました。改めまして、被災された方々に心よりお見舞い申し上げますとともに、亡くられた方のご冥福をお祈り申し上げます。

 
横浜にある当社事務所も、震源から500kmも離れているのに大きく長く横揺れし、すぐに停電しました。その後、津波が太平洋沿岸に押し寄せていることを知ってひどいショックを受けました。店長は前職で気仙沼に赴任していたことがあって、その縁で三陸沿岸には音楽仲間が大勢いるので、人ごとではありません。
 
住み慣れた町が波に飲み込まれ、共に住んでいた人たちが今被災していると思うと、居ても立っても居らず、かといって未曾有の危機には音楽雑貨は何の役にも立てない・・・なんて考えて自己嫌悪ぎみでした。

 
しかし、零細企業とはいえ何かしなければ・・・と藻掻いているうちに、大田市場の (株)大治さんをはじめとする青果物仲卸各社さんやKC38有志のみなさまの強力な御支援により、中型トラックで気仙沼市に果物や野菜といった新鮮な食糧を中心に物資を運び、現地の音楽仲間の案内により直接小規模な避難所に配送するという運動をスタートしました。3月19日に第1便、3月25日に第2便が出発して配送を完了し、第3便は4月12日に出発します。
 
ティンパニの輸送で培った私のトラック運転技術が、こんなところで役に立つとは思いませんでしたが・・・現地の役に立てることを探して、できる範囲で長く続けていきたいと思います。
言い訳ですが、この影響で、プレリュードが多少変則営業となる面がありますが、ご理解の程お願い申し上げます。

 
確かに、音楽自体には、瓦礫を片付けたり、炊き出しをしたりという物理的な力はありません。でも、復興に向けて頑張るのは、人とその人の心です。音楽を演奏したり、聴いたりすることは、そんな心の活力になるのは間違い有りません。

 
食糧を届けたり、現地の人的支援ももちろんのことですが、被災された音楽団体のみなさんが、ご自身や廻りのみんなを勇気づけられるような音楽活動が再開できるよう、側面支援ができれば、と考えています。

 
【追伸】
今日は一つ、とっても素敵なニュースがありました。
共に被災した若い2人の音楽仲間が、本日付けで入籍したというお知らせをもらったのです。演奏再開の前に、まず生きるところから大変な現地の状況ですが、でもそんなときだからこそ、力をあわせて載りきって欲しいし、この嬉しいお知らせがみんなの心にも暖かい灯をともすことを確信しています。
Sくん、Kさん、おめでとうございます。(その後、河北新報の記事にもなりました!)