声楽はむつかしい・・・

なかなか合わないチューニング

こんばんは、プレリュード店長の藤岡です。
プレリュードの事務所は西向きなので、今日も日射しがとても暑かったのですが、夕暮れ時に急に涼しくなって窓の外を見たら、まるで火星の大気のような紫がかった妖しげな空模様になっていました。綺麗だけれども、急に雷雨になりそうな、タイムスリップしてしまいそうな、そんな地球離れした色合いでした。異次元に放り出される前に帰宅したいですね。

 
冗談はさておき、チューナーの写真撮影をしたときの話です。
 
大昔の電子チューナーには、針つきのメーターが装備されていましたが、最近の電子チューナーはみんな液晶画面です。でも、この液晶画面の作り方で、見やすさ・ピッチの合わせやすさも変わってきます。ですから、お客様に安心して買っていただくために、液晶画面の雰囲気を写真でお伝えすることは、とても大事なことです。

そこで、チューナーを動かしての写真撮影を開始したのですが、その晩はカメラマンと撮影助手(レフ板)以外、スタッフがいませんでした。プレリュード事務所には、撮影用(演奏も可)のヴァイオリンコントラバストロンボーンクラリネットなどなど、各種管弦楽器が揃っているのですが、誰かに楽器を吹かせようにも手が足りない・・・そこで店長がA音を歌うことになりました。
 
事務所の中で歌うのはこっ恥ずかしいものがありますが、仕事だからやむを得ません。
時報音をイメージして声を出すのですが、ちょっとだけ低い! けど少し持ち上げると高すぎる!
なかなか音が合いません。メーターは上や下に振れまくり!です。


結局なかなか合わないので、カメラの方を撮りまくって、一瞬ピッチがあったところを捉えた一枚を採用しました。

そういえば、チューナー見ながら声を出すのって人生で初めてでした。こんなに難しいとは・・・超絶技巧の歌曲をぴったりと歌う声楽家って、どういう訓練するんだろう? 楽器で合わせる方が楽ですね。

 
そうして、撮影後に気付きました!
他のチューナーでチューニング音を出して拾えば良かったんですね。
骨折り損の声枯れ儲けでございました。