卒業シーズン

華やかな卒業式には音楽がつきものです

プレリュード店長の藤岡です。
各地で桜もほころび始め、ゆく街々で今週は晴れやかな笑顔の制服や袴姿の学生さんの行列をよく見かけました。みんな卒業式ですね。
 

卒業式は音楽とは切っても切り離せない行事です。まず「校歌」や「仰げば尊し」の斉唱が思い出されますが、オーケストラ吹奏楽団に所属していると、それら歌曲の伴奏から卒業生の入場・退場の音楽まで演奏したりと、大活躍ですよね。なまじ重要なパート(もしくは希少な楽器〜オケだとTubaが全学年に1人しか居なかったりします)を担当していると、卒業生なのに演奏から抜けられず、在校生と一緒に演奏していた、なんて話も聞きますが、それも楽しい想い出になることと思います。

 

店長は高校時代から楽隊に所属してまして、自分の学校の卒業式だけでなく系列校の卒業式でも演奏に参加していたので、ワンシーズンに卒業式3回・入学式3回、計6回を経験していました。校長先生の話はそれぞれの学校で違うのでよいのですが、系列校を束ねる学長さんは同一人物ですから当然祝辞が6回とも共通なので、終いには話の内容をそらんじてしまえるほどでした。
演奏するのは毎年きまって、ワグナーの「ニュルンベルグマイスタージンガー」第1幕への前奏曲 でしたが、友人たちに聞いたところでは、エルガーの「威風堂々」第1番 ニ長調を演奏する学校が多く、中にはT-SQUAREオーメンズ オブ ラブ(実はオーケストラ版があります)を演奏している学校もありました。これからも、それぞれの学校のよき伝統となって受け継がれていくのでしょうね。
私の高校時代から四半世紀近く経つのですが、もし同じように演奏する後輩たちを見たら、きっと「じーん」と感慨深くなるのかな、なんて思ってしまいます。

 

そして卒業式で学生生活に一区切りした後でも、まだ演奏会がある学校もあります。そんなわけで楽隊生活をしていると、演奏会を終えて初めて「卒業」という気持ちになる方も多いと思います。 
先の連休もDVD制作のため、そんな3月の「定期演奏会」を撮影してきました。3年間の思いを胸にステージから旅立っていく3年生を見ていると、正に「卒業演奏会」といった雰囲気で、とても素晴らしい演奏会でした。
卒業されても、ずっと音楽を続けられるよう願ってやみません。
 

この時期プレリュードでは、先生方やご父兄の方々から、卒業や卒部を記念するグッズのご注文をたくさん戴きます。でも一番の宝物が何かといえば、仲間との合奏体験と、損得無しの友情です。これは人生で何物にも代え難い財産になります。
だから記念品とは、人生の時折々にそんな想い出にふと振り返るきっかけ、そんな存在だと思います。

華美にならず、傍らに置いてそれぞれの想い出に寄り添えるような、そんな記念品をお届けしていきたいプレリュードです。