豊作を祝う祭礼と神輿

雨天の御神輿 青はちまきが店長

こんにちは、[http:s//www.prelude.co.jp/:title=音楽雑貨店プレリュード] 店長の藤岡です。
さて先日、[http:s//www.prelude.co.jp/hpgen/HPB/shop/shopguide.html:title=当社事務所]近くの諏訪神社でお祭りがありました。綱島六町から多数の神輿が集まる規模の大きなお祭りで、例年は傍観しているばかりだったのですが、いつもお世話になっているキッチンKAZUさん(当社の社食とも言うべきお弁当屋さん)のお取り計らいで、今年は神輿を担がせて戴きました。
なにしろ30年近く前に子供神輿を担いだとき以来の、憧れの大人神輿なのです。観るのと担ぐのでは全然違い、存分に楽しませて戴きました。

まず至近距離から神輿を眺めます。日本人ですから、脳裏には典型的な御神輿のカタチがインプットされていたのですが、よくみればそれぞれの神輿が異なる意匠で凝ったつくりになっています。また豊作を感謝してか、頂上の鳳凰が稲穂をくわえていたのでした。初めて知りました。
そうしてついに本番! 見よう見まねで後ろの方で担がせてもらいました。担ぐ棒はみためよりだいぶ太く、[http:s//www.prelude.co.jp/SHOP/202573/list.html:title=コントラファゴット]の一番太い管くらい。手だけでなく腕も使ってがっちりと抱える感じです。
出発したら、かけ声を発しながら練り歩くのですが、初心者の私はへっぴり腰もいいところ。みんなに揃えて足を進めて、神輿に合わせて体を上下に動かしているつもりなのに、自分だけ微妙に周期(=ヘルツ)が違うのです。気付いたときには神輿と位相がずれてきて肩に担ぐ棒(?)がどしどし当たる・・・「ああ、うなってる、うなってるぅ!」 これって和音で言う”うなり”の状態です。『合奏でも一人だけ音程悪くてみんなに迷惑掛けて居るよなぁ〜』とか突然思い出したのですが、合奏は止まるけど、神輿は止まらない。担ぎ直すにも、歩きながらのピッチ(?)修正です。慌てると前や後ろの人の足袋を踏んづけてご迷惑を掛けます。

そんな私でも、少し慣れてくると、みんなとシンクロして同じピッチで担げるようになり、前の人の足も”あまり”踏まなくなるのですが、神輿全体が熱狂してくると、みんなのかけ声は合っているのに、歩みのテンポが文字通り走り気味になって御輿の右側と左側でずれてきて・・・「ああ、かけ声と足がシンコペになっている!」 そうなると暴れ神輿のようで格好いいのですが、担ぎ棒がぐりぐりと肩に食い込み、急激に体力を消耗します。

そんなこんなで、神輿が揺れるのを感じながら、リズムに合わせて声を掛けながら練り歩きますと、みんな揃って気分が高揚してきたり、ちょっと疲れて落ち着いてみたりと、共通した空気が流れていくような感覚にとらわれ、こういった気持ちの流れが音楽の原点のひとつなのかな、なんて思ったりしました。
そして、担ぐ人が主役のように見えますが、たくさんの人の支えや細やかな心配りがあって初めて御神輿が運行できるようになるっていう点も、[http:s//www.prelude.co.jp/SHOP/202587/list.html:title=合奏]に似ている気がしました。

疲れはしましたがトテモ楽しい体験で、来年も是非ご一緒させていただきたいと思いました。
キッチンKAZUさんと中町の皆様、ありがとうございました。

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蛇足:
担ぎ方が下手だと、棒が肩にぐりぐり押しつけられるのですが、これが肩こり解消にかなり役立ちました。
御神輿初心者万歳です。