運命の餅

餅つきは交響曲の薫り


こんにちは、音楽雑貨店プレリュード 店長の藤岡です。

年あけて、成人式もとうに過ぎて、早くも3週間が過ぎました。
このままずるずると、今年もあっという間に暮れちゃうのかな〜 なんて、ハッと気になったりします。
だいたい、1ヶ月過ぎたりとか、春になって桜が咲いたりとか、何かきっかけがあると、元旦を基準に『月日の流れが早いなあ』と、なんとなく焦燥感と無力感を感じることが常なのですが・・・

 
でも、「1ヶ月が一年の1/12」だと言うことは計算上では理解できるものの、1ヶ月を12回積み重ねた1年という時間で本来なら何がなし得るのか、過ぎた時間がどの程度の位置にあるのか、凡人たる店長に今ひとつイメージしえないでおりました。

 
そこで、おもむろに小澤征爾指揮・サイトウ・キネン交響曲第5番「運命」のCDを取り出してみました。
演奏時間は、4楽章合わせて31分03秒。これを一年365日に例えると、今日1月21日はいったいどの辺なのでしょうか?
 
計算すると第1楽章冒頭から1分47秒経ったところ・・・でも、この数字ではイメージわかないので、スコアを見ながら曲を聴いてみると、『第1楽章の最初を繰り返で冒頭に戻った後、提示部で第一主題部の後半に入った部分』だということがわかります。まだまだ最初の方、序の口です。
 
これから、展開部、再現部を演奏して、コーダに入って、それから2楽章、3楽章、4楽章と続いて、あと29分16秒を掛けて、最後にあの壮大なフィナーレに入るわけです。
 
これを1年365日に引き戻すと、3週間過ぎてしまったけどまだまだ序の口で、あと49週間で素晴らしい一年のフィナーレを迎える可能性もある、ということ(?)になります。 過ぎてしまった時間への無力を思ひ計るより、来たる時間の可能性に掛ける一年にしたいものです。それには、同じコトの繰り返しではなく、新たな展開へのチャレンジも必要なのだと思いますが・・・
 
 ♪  ♪  ♪
 
さて、正月と言えば我が家では餅。
『切り餅1個 = ご飯一膳』のカロリーだと警告されても、雑煮・海苔・醤油・きな粉・あんこ・チーズ等々アレンジして、バクバク食べてしまいます。そんなわけで今までは食べるの専門たべものがかりだった店長なのですが、今年は、餅つきにチャレンジしてきました。
 
地元の幼稚園の餅つき大会で急な欠員が出たことからピンチヒッターだったのですが、これがなかなか面白かったです。
餅米が餅に替わっていく様、杵を振り上げてから振り下ろすリズム感、難しいけどうまく合ったときの喜び、合奏に通ずるものがありそうです。パーカスの人とか、初見でも餅つき上手いかも知れませんね〜 ちょっとスティック重すぎますが・・・
  
ということで、食べるの専門の例年から、作る「餅つき」に展開できた今年は、何かいいことありそうな気がします。

4楽章の最後まで頑張って参りますので、今年もプレリュードをどうぞよろしくお願い申し上げます。

譜面に優しいNew筆記具!

譜面への書き込みに最適!ラフホルダー


こんにちは、プレリュード店長の藤岡です。
 
ここのところ毎朝『今年一番の冷え込み』を更新している日本列島ですが、如何お過ごしでしょうか。

滅多に雪の降らない横浜に住んでいるので、○○地方で突然の大雪に見舞われた・・・というニュースを聞くと、子供時分は無邪気に『雪遊びが出来て羨ましいなぁ』などと思ったものですが、以前東北在勤でふた冬を越して雪かきを経験してからというもの、雪の大変さを思い知ったものでした。あと、練習会場が冷蔵庫のように寒くて、(管楽器は)ピッチが全然上がらないし指はかじかむし・・・というのも大変でした。
 

さて、今日は新発売のえんぴつ屋ラフホルダーのご紹介です。
これは、えんぴつの滑らかな書き心地と、シャープペンの機能性を兼ね備えた新しい文具で、合奏中やレッスン中の楽譜に快適に書き込みができて最適なんです。店長も数週間前から使い始めてやみつき(?)になりました。

 
太さ3mmの2B芯をシャープペンのようにノックで繰り出せて、シャープナー装備で好みの芯先に仕上げられるので、好みの使い方ができます。本体は削り出しによる金属製で、しっかりした高級感があります。ぜひお試し下さい。

 
でも、金属製なので、かじかんだ手で持つのは大変かも・・・ぜひ暖かい部屋での練習にご使用下さいませ。

万が1のラッキー

ハートのぷちぷち、みぃつけた


音楽雑貨店プレリュード 店長の藤岡です。
ここしばらくギフトシーズンのため、プレリュードは出荷最盛期を迎えまして、ぶちぶちや発泡シートなど、梱包材がみるみるうちに減っていく季節でもあります。そんな中スタッフが「あっ、ハートだ!」と声を上げました。
 
噂のハートプチプチを初発見の瞬間です!!
 
実はこれ、『普段の作業の中でも、ちょっとした発見で幸せな気持ちになれたら!』っていうぷちぷちメーカーさんの粋な心遣いで、1万プチに1つの割合でハート型ぷちぷちがあるのだそうです。何かの記事で見て聞いてはいましたが、初めて見つけた1万個に1個のハートなのでした。

毎日相当量のぷちぷちをつかっているのに、いまごろ初発見なんて思いますが、全てのプチプチをチェックしているわけでなし、ホントに偶然見つけるものなのですね。でも、ホントにラッキーな気分になれました。不思議なものです。

音符型とかト音記号型のプチプチがあったらプレリュードにうってつけですが、複雑な形だと緩衝材の体を成さなくなりそうですね〜。なんとなくフェルマータ型ならワレモノをのんびり優しく包んでくれそうです。sfz型とかだと、むしろすぐ割れちゃいそうです・・・やっぱりハートが一番でしょうか。

プレリュードも、ぷちぷちに負けずに、お客様に幸せな気分になっていただけるようなお店を目指して精進していきたいと思います。

気の置けない人

クラリネット吹きってどんな人?

 
さて、急に冷え込んできた数日前のことです。
珍しく都内で仕事があったプレリュード店長(♂)、2,3用事を片付けて事務所へ帰る20時過ぎ。電車賃が割安なJR方面に歩いていたのに、急に思い立って地下鉄方面へと踵を返しました。ただ何となく、直感的に地下鉄に足が向いたのです。

電車に乗ると運良く座れたので、そのまま終点まで本でも読もうかとカバンを探っていると、斜め向かいに居眠りする中年(?)ビジネスマンの姿が・・・その寝顔は学生時代の音楽仲間でクラリネット吹きのH君に瓜二つ!

もしかしたら、世の中にはとってもお上品な学生オケとかもあるのかもしれませんが、店長の知る限り、学生の音楽団体というものは、少なくとも管楽器の連中は、四六時中行動を共にして、楽器を演奏しているか、飲んでいるかのどちらか。部屋の片隅で飲み潰れて眠りこけている輩も沢山いるので、寝顔もさんざん見ています。
 
  『間違いなく本人に相違ない!』
 
店長の直感がそう耳元で囁くものの、声を掛けて起こした相手がもし赤の他人だったら!と思うと、取り敢えず見守るしかできない店長でした。
 

H君は元々海外志向がつよく、就職直後も海外出張が多く、その流れで海外勤務が多いです。
シンガポールに赴任したときには、店長が旧友を集めて大壮行会をやったのですが、突然に主役のH氏だけが来ない、という異例の事態もあったりしました。そんなこんなで、間際に連絡してくることが多く、タイミングが読めないので、なかなかお目に掛かれない人物なのです。
 
ある晩の電話では・・・

 H氏 「いやー、今度はオーストラリアに行くことになってさ」
 店長 「おお、おめでとう。今度こそ主役臨席の壮行会をやらなきゃね。で、いつ発つの?」
 H氏 「ありがとう。でも明後日なんだよね、成田。明日も会社の連中と飲むから・・・」
 店長 「それじゃ、駄目じゃん!」
 
そんな会話から3年経っての偶然の再会は、男女の仲なら運命的なものを感じるのかも知れませんが、中年を過ぎた男同士だと何のロマンスもありませんし、むしろ要りません。とりあえず、電車止まった振動でむっくり首を起こすのを待って、寝ぼけてキョロキョロ見回すH君に手を振ってみました。すると10秒くらいのタイムラグののち、「おおっ」とか言って、H君はこちらに気付きました。
 
 店長 「おお、やっぱり、Hだね。」
 H氏 「なんでこんなところに居るの?」
 店長 「そりゃぁ、たまには都内での仕事もあるからねぇ」
 H氏 「お店の方はどうよ??」
 店長 「まぁ、ぼちぼち・・・かなぁ」
 
その後は、お互い音楽仲間の消息なりを終点まで語り合い、近々飲む約束をして別れたのでした。何年離れていても、会えばすぐ打ち解けられるのは音楽仲間のよいところだと思います。残念ながら演奏するのをやめてしまった人々も、飲むのだけは続けています。みなさんの音楽仲間も気の置けない方々ばかりですか?
 
・・・さて、H君との飲み会が実行できるのは、いつになるでしょうねぇ。
なにぶんタイミングの読めない男にて、次の海外赴任の時かなぁ。

もくご

吹けたから飲むか、飲むために吹くか

こんばんは、プレリュード店長の藤岡です。
とっても久方ぶりに、もくご(木五)の練習をしました。いったい何年ぶりだろう?
 
木五といえば、中学時代までは「木曜5限」の略だったのですが、ファゴットを始めてから木管五重奏の略称と認識してから早20余年・・・でも、何故か木管五重奏を演奏する機会が少なかったのが不思議です。
 
通常の木管五重奏は、フルートオーボエクラリネットホルンファゴット各1用に作曲された楽曲を演奏します。それぞれ音色や特性が異なる楽器によるアンサンブルなので、あわせる難易度が高いのですが、色彩豊かなので人気があります。 その一方で、演奏人口の多いフルートクラリネットに比べ、オーボエファゴットは演奏人口が少なく、各楽器の奏者が偏在しているので、それぞれの楽器を各1名ずつバランス良く集めて一卓組む(?)のが難しいともいわれています。
でも逆に、人手不足のファゴット吹きたる店長は、むしろ引っ張りだこになってもおかしくないのですが、滅多に木五メンツへのお誘いがありません。アンサンブルと言えば、マブ達とタマ〜に2重奏・3重奏をやるくらいでした・・・お友達が少ないのが原因でしょうか。
 
そんな店長が木五にお誘い戴いたので、うれしさ半分、おっかなびっくり半分で参加してきました。
なるほど、実際に練習を開始してみると、最低音部を受け持つファゴットは、やっぱり責任重大。リズム感も音感も、みなさんに与える影響は極めて大なること限りなし 〜 いい加減に吹くと演奏全体を破壊しかねません。とはいえ正確に演奏するには個人的な基礎能力が欠如・・・どうりでお声が掛からなかったハズ・・・不思議でも何でもありませんでしたね(涙)
 
そんな店長でも仲間に入れてくださった優しいみなさんに感謝しつつ、多少のミスがあっても楽しんで吹いています。
来年にはもうちょっと上手になっている見込み(?)なので、今日の処は笑って許してくださいね。
 
人生の続いているうちに、少しでも上手になりたいと思う一方で、楽しんで演奏したいとも思っている店長でした。

映画、見てきました!

店長がスクリーンで発見!チェロ皿


こんにちは、プレリュード店長の藤岡です。
比較的空いていると思われる平日の今日を狙って、前回ブログでもご紹介した映画《君に届け》を見てきました。ところが、毎月1日はサービスディだったそうで、着いたト短調だの列、もとい着いた途端長蛇の列、危うく見られないところでした。
 
店長は《君に届け》の原作を読んだことがないので、映画の公式ウェブサイトの予備知識だけで鑑賞してきたのですが、結論から言うと、すご〜く凄くよかったです。店長の年にもなりますと、もう二十年くらい前に忘却の彼方に置き去りにしてきたような、純な感性が甦ってきそうで、和やかな気持ちになれました。優しい人になれそうな気がします。

齢を重ねたせいか、それとも情報過多の現代社会のせいか、いまの自分はイベントやハプニングという刺激に慣れすぎているけれど、この映画は、なんでもないような日々の積み重ねと、当たり前のような人と人の関わり合いの中に、喜怒哀楽や幸せが詰まっていることを思い出させてくれます。
 
主演の多部未華子さん、三浦春馬さんの役柄も素晴らしいのですが、店長が特筆したいのは、青山ハルさん演じる『真田 龍』の役どころ、いいですね。男ならかくありたし。あんな風に生きられたら格好いいですね。でも『俺には絶対無理だ』と店長は思いました。ってか、劇中とはいえ高校生に負けてどうする店長???
 

これ以上具体的に書くとネタバレになってしまうので、あらすじについて書けないところがつらいですが・・・
 
音楽をやっている人たちって、感受性が豊かで、心を大事にする人が多いと思うのです、だって音楽は主張と協調のはざまでアンサンブルを紡いでいくものだから。でも、その音楽的優しさゆえに、個人主義現代社会に心をゆがめられ、つらい思いすることも多いように感じます。そんな人には癒しの映画になるかも。気になる方は是非映画館へ足をお運びください。


今回の映画鑑賞ミッションは、主人公・爽子(多部未華子)の家のどこで当社グッズが使われているかをチェックすることだったので、勤務時間中に堂々と映画館に行ったのですが、ついつい物語に見入ってしまって、不惑直前のおっさん(店長)がじーんと涙してしまったりで、一緒に行ったスタッフたちに見られたら大笑いされるところだったのですが、幸い、他の全員スクリーンに釘づけで見られることはありませんでした。ってか、そんなに涙腺ゆるくてどうする店長???
 

スタッフみなの証言を総合すると、結構たくさんの当社グッズを使っていただいてたようですが、みんな映画に没頭していたので見落としもありそうです。でも最後のエンドロール(クレジットタイトル)にプレリュードの名前が載ったのは全員確認できました!
 

そういえば、ロケ地は栃木県の足利市でした。店長の親友が少年時代を過ごした地であり、店長が学生時代に10日間滞在(大型一種と牽引一種免許を取得)した地でもあり、なにやら親近感。
さらに、劇中にでてくるオーケストラの演奏や控え室のシーンで、撮影に協力されたのが足利市民交響楽団さんで、そのオーケストラの出演名簿のトップには、8月に聴きに行ったファミリーコンサートを指揮していた田部井剛さんの名前があり、なにやらご縁を感じてしまいました。一方的な思い込みですが・・・
 
なにはともあれ、足利市にご縁のない方にも、もちろんお奨めの映画です。
 

あとで知ったことですが、爽子のお父さんがシンバル奏者というのは、原作にはなく、映画独自の設定だということでした。わざわざオーケストラのシーンを組み込むために、父親を楽器奏者にしたのだと思いますが、数ある楽器の中から何故にシンバルなのか? それは、オーケストラの演奏配置から導かれた結論なのか、それとも物語に秘められた意図があるのか・・・謎は深まるばかりです。誰か教えてください。

《君に届け》本日公開!

映画《君に届け》のチラシと社内撮影用


こんにちは、音楽雑貨店プレリュード 店長の藤岡です。
 
先日のブログでもご紹介した映画《君に届け》が、ついに今日から全国の映画館で公開されています。心なしか、主演の多部未華子さんが夢に出てきたような気がしないでもない音楽雑貨店プレリュード 店長は、朝から少々ハイです。そこで映画の公式サイトにアクセスしてみたのですが、初日から大人気なのか、なかなかページが開いてくれません。映画館も大混雑なのかも・・・今日は諦めて、週明けの平日に、シフトの合間を縫って鑑賞してこようと思います。
 
さて、もう中年もいいところのプレリュード店長ですが、《君に届け》をみて、ピュアだった頃の自分(?)を再発見できるでしょうか。楽器(ファゴット)を初めて持ったときの、そんな気持ちが思い出せたらいいですね。
 
当店 プレリュードは、この映画の室内セットに小物を提供しているので、もしかしたら映画の中で当社グッズが写っているかも。見つけた方がいらしたら、どのシーンで何が使われていたか、ぜひ教えてください!!